Player (プレイヤー) 2009年 07月号 [雑誌]
プレイヤー7月号に掲載されている、スティーヴ・モーズとインギー・マルムスティーンの対談が良すぎる。
対談が実現するかどうか、直前まで危ぶまれていたとか、対談開始時に「OK牧場の決斗」のように周囲が固唾をのんだとか、なんかもう火花散りまくりみたいなことが書かれていて、スティーブ・モーズはいい人そうなのに、ちょっと意外な感じがしましたが、内容を読むと、インギーが毒吐きまくりなのは想像通りとしても、スティーブも言うべき時は言う、そんな感じを受けました。
しかし、インギーの、パンクとグランジとラップに対する嫌悪感は凄いものがありますね。もうボロクソ。パンクが生まれてギターが死んで、メタルブームで復活したあと、グランジが出て来てまたギターが死んだ。けれど、最近はビデオ・ゲームのギターヒーローのおかげでまたギターが復活した。ざまあみろ、的な。
あとネット配信と、その音質に対する嫌悪も凄い。 YouTube はクソだ、それに安っぽい mp3 なんかで満足してる若い奴も恥じるべきだ!俺のおじさんはフィリップスで CD を開発したんだ!なんて感じの。
それらのインギーの持つ嫌悪感と、それに対するスティーヴのフォローというか、いやフォローじゃないな、それらの持つ可能性に対する一つの解釈を示すスティーブの意見、YouTube は味見みたいなもんだろ、気に入ったら CD 買うよ、みたいな、とらえ方によっては反論とも取れるわけで、その場にいたインタビュアーとかスタッフの反応が見たくなるような、そんな空気が感じられる対談記事でありました。
あと面白かったのは、テレビ番組の企画で、結婚式でインギーにギターを弾いて貰うのが夢だった人の式に実際に乱入して、ギター弾きまくって歯でも弾いたよ、なんていうエピソード。なにそれ、見たいにもほどがある。こういうときにこそ YouTube 、ということで探して見たけどわからなかった。インタビュー中に、6月に放映って書いてたから、まだなのかな。小まめにチェックしよう。
というわけで、ディープ・パープル好きな人と、インギー好きな人は、このインタビューは必読。
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Comments:2
- しま 2009年6月 8日 16:38
昨日楽器店で、見かけましたが、
最近、レコーディング雑誌系しか読んでないもので、
そのままスルーしてしまってました。(^^;しかし、内容面白そうですね。(^^)
kinさんがピックアップしてるインギーの毒ですが、(笑)
おおよそ、私も共感しますねぇ・・・。
好きか嫌いかは別の話ですが、
言ってる事は確かにその通りって気がします。実際、今の若い子は、
聞ければ良いみたいで音質は気にならないみたいですよ。
でも、かつてレコードからCDへ移行するときも、
こういう話、ありましたよね。
『CDの波形はジャギ-があって硬い。
CDなんか聴くヤツは耳が腐ってる・・・』みたいな。(笑)- kin 2009年6月 8日 23:01
私も、ロック系の曲でギターソロが無いなんて!派なので、
インギーの主張もよくわかります。CDとアナログ盤の論争も
よく耳にしましたよね、CD では、可聴域以外の周波数を
肌で感じることが出来ない、みたいな。でも今はさらにそこ
からまだ圧縮してしまってるという。私も MD の登場以来、
圧縮音声に対するモヤモヤした不信感はずっとあるんですけど、
時が流れて、 iPod の利便性の前に、あっさりと屈してしまいました(笑)